ACS(Analysis of Communication Structure)はカップルカウンセリング先駆者の和田真雄先生が、「個性論」という考え方のもと、計量心理学の権威である村上隆先生と日本心理学会で発表している科学的根拠のある心理テストです。
一般の心理テストがEQ「行動特性」を測定しているのに対し、ACSはCQ「発想パターン」を測定しているのが特徴です。

CQとは、基本的な発想(発想パターン)を測定することにより、人それぞれが持ってる、コミュニケーションの構造を「数値化」「視覚化」するものである。
コミュニケーションの構造というのは、異文化交流をモデルとして発想された概念で、それぞれの文化は、異文化と交流するときそれぞれの傾向を顕著にする。
たとえば、理性的に考え対人関係も理性が優先される文化がある一方で、情緒が優先し、理性的に説明するよりも、お互いの心を察しあうことを求められる文化もある。
また、正義を貫こうとする文化もあれば、譲り合いを第一義とするような文化もある。
このように、文化には、基本的な発想のところから、さまざまな違いがあり、その違いによって、対人関係のとり方にもさまざまな違いが出てくる。
そのような、基本的な発想の違いを基にした、コミュニケーションのとり方を、コミュニケーションの構造と考える。
コミュニケーションの構造は、大きな文化の違いにだけあるのではなく、それぞれの個人においても見ることができる。
そこで、個人のコミュニケーションの構造を知るために、対人交流において重要な影響を持つ12の項目を選定し、それぞれを数値化することで、全般的な行動の傾向を知ることを目的としている。
コミュニケーションの基本は、個人間の相互理解と、集団(職場・家族)での協同性の実現です。
120問の質問(日常の何気ない行動に基ずく質問)からは、個別の行動の傾向を把握するのではなく、基本的な発想を測定することから、本人の持つ潜在能力までも読み取ることができます。